KOBA's Classroom ~from the Warm Heart of Africa~

アフリカのマラウィ共和国で活動する、青年海外協力隊 理科教育隊員の活動記録 

KOBA’s classroom vol.21 ~前学期の成果と反省、今学期の抱負~

2年目の1学期が終わり、2学期が始まりました

 

今回は、

前学期(1学期)の成果と反省、

今学期(2学期)の抱負を綴ります

 

 

1学期の成果と反省

通常授業

Form1とForm2の化学を担当。去年から教えているForm2の子達は、我ながらですが、力がついてきているように感じます。Form2になり内容的にも難しくなったはずなのに、定期テストで初99点の生徒が出て、90点台も7人。

 

Form1の子達はまだまだ僕を警戒しているようですが、、

 

クラスター活動

7校全てのクラクター校を訪問し、そのうち5校はクラクター(学校群)のリーダーである赴任校の校長と共に訪問することができました。

  

本来、クラスターのリーダー校の校長はクラスター内の学校の運営状況を把握しないといけない立場であるのですが、配属校の校長は少しシャイな性格からか一人で巡回に出かけていませんでした。そこを、私が同行する事で1つ業務を遂行する事ができました。これによって、校長は自信がついたのか同僚に対して「時間を守れ」「なんで遅れたんだ」と注意をする機会が増えたように思います。

 

f:id:brave-nobles:20180113091900j:plain

↑一番遠いクラスター校にて。車で30分ほど。

 

 

毎週木曜日は一つの巡回校に出向きForm1の数学の授業でチームティーチングを行いました。最初From1の数学のみを見ていたのですが、途中から俺ともやってくれ!!と別の先生からもチームティーチングをお願いされました。これは嬉しかった。その先生と一緒に科学実験できました。

f:id:brave-nobles:20180113092055j:plain

↑巡回校での一コマ、赤い服が先生

 

f:id:brave-nobles:20180113092032j:plain

↑生徒、実験中

 

サイエンスクラブ

リーダーを別の同僚に引き継がせることには成功しました。僕は補佐として関わっていて、2年目は別の理科教員も交えて計9人の教員で運営される事になりました。同僚のアイデアにより、毎回のクラブは生徒のグループが主体で化学実験が行われる事となり、各グループに1人の教員を配置し生徒が相談できるよう工夫しました。

 

しかし、生徒主体といえば聞こえが良いだけで、裏を返せば教員の責任回避であって、実験内容の質の低下です。案の定、毎回のクラブに顔をだす教員は減り、私しかいない時も数回ありました。リーダーとなった同僚も月曜朝の職員会議に来ずサイエンスクラブの周知が出来ていない。StudyTripも口上は行きたいとは言っているが、誰も責任を取りたくないのか企画動き出してはいない。

 

同僚には、毎回「このままで良いの?」と投げかけてきたつもりです。特にリーダーとなった同僚には軽く言い合いになったりもしました。

 

僕が帰ってからも継続されるクラブにするために見本は去年示した

あとは、現地の先生に問いかけ続けて自分らで運営できるかどうか

だと思ってます

 

 

基礎計算トレーニング

新一年生を対象に少数分数の基礎計算を大目標に、足し算から取り組みました。配属先を含む4校の1年生と3年生を対象に分数少数の計算能力を測るテストを行い、予想通り分数少数の基本的な計算能力が非常に軟弱で、1年生と3年生で大きな差は見られないことを確認。

 

うちの学校では

0.6x12 がForm1(日本でいう中3)で正答率7%。

注:僕が教え始める前にデータ取りました。

 

Form3で21%。(日本でいう高2)2年間たってもできない生徒だらけ。

注:僕は教えていない学年です。

 

こんな学校、信じられますか?

うちの学校はこれで優秀な選ばれし生徒たちなので、地域の学校はもっと壊滅的です。

さらに言えば、Secondary Schoolに行ってる人は全体の30%ほどなので、学校に行けてない人はもっともっと壊滅的に計算できません。

 

原因はおそらく、電卓に依存もあるし、小学校教育が崩壊してることもあるし

数学の先生何してんの、ですよね 先生も生徒の能力把握してないか

先生も計算ができないのか(めっちゃデータ取りたい)

 

JICAは理科教育隊員を派遣することにシフトしてきてるけど

まだ時期尚早、ないし、要請内容には数学もと言及した方がいいと思う

理数科目の基礎は数学。

数学というか、このレベルの計算ができなくて国は発展するのか。(しないですよね)

 

JICA専門家さんからアドバイスをもらいながら、百マス計算を取り入れた トレーニングをしています。

昨年度は百ます計算の際、印刷費を自費でマス目がプリントされた紙を使いトレーニングを行っていましたが、将来的に見れば、学校側が経費を持つ事が難しいと判断し、今年からは印刷物を使わず木の板から計算用ボードを80枚程生徒と一緒に自作しました!

鉛筆と消しゴムを持っている生徒に使わせ(持ってない子はノートにマス目を書き写させる)、配布プリント無しで百ます計算に取り組ませることができました。

 

f:id:brave-nobles:20180113091924j:plain

↑こんな感じで生徒は100マスをやる

 

f:id:brave-nobles:20180113091956j:plain

↑自作した百マス計算用ボード、もちろん生徒にも手伝ってもらいました

 

 

 

今学期の目標(もちろん通常授業をしっかりやった上で)

1、Form1への基礎計算トレーニング割り算まで終える。配属先の数学の授業にもチームティーチングには入りペースを上げる、掛け算の計算速度も測る

 

2、数年ぶりのクラスター教員研修の実施、定例化へ

今学期の2週目には、昨年度行われていなかったクラスター校の校長を集めた校長会議が行われる予定でり、今学期行われるクラスター教員研修について話し合いが行われる。翌週にはクラスター理数科教科主任会議を行い具体的な内容を詰め、3月3日にクラスター教員研修を実施する予定です。さあ、予定通り進むか、、

内容はどうしようかな、やっぱり実験手法のほうがいいかな、個人的には理論化学をやりたいけど、、

 

今回は私はリーダー的立ち位置として全ての会議に同席し、まずはクラスター教員研修を実施する。

来学期には主導権を同僚に託し自分たちだけでもできると実感してもらい、私が帰国した後もクラスター教員研修が定例的に行われるようになる事を期待しています。

 

3、クラスター校でのチームティーチング継続(For1数学、Form3化学)

 

4、サイエンスクラブ運営の口出し。現地の教員だけでStudy Tripを実施に向けて動き出せたら最高

 

 

あとは、、 

5、朝の朝礼で生徒を整列させる←これはほんとやってみたい、

今はただ、まとまって立ってるだけ、キチッとした生活習慣をつけさせたい。今は感覚的にだけど、規律のないところに効率性はないのではないか。

 

6、1年生でノート点検をすると成績上がるかのデータも取って、

 

7、(上手く予定が合えば)国内一活発に活動を行っているクラスターへ校長と教科主任を連れて、理数科分科会のメンバーも一緒に見学に行く

 

8、Japanese clubはゆるーく継続、(来週日本の生徒さんとSkypeの予定!マラウィの主食シマの作り方動画in Japanese &Englishも撮影予定!)

 

 

 泣いても笑っても、残り半年

やれることを、やりきる!

 

KOBA’s classroom vol.20 ~口論上等、嫌われ役に回る2年目。意見衝突を起こすのが国際協力なんじゃないかっていう話。~

 

「キラッと光る奴を見つけて、そいつに徹底的に問いかける。これでいいのかって。全部自分でやってはいけない。」

 

 

協力隊としてマラウィに赴任して間もない頃、JICA専門家その道30年の親分が言っていた言葉。

 

その頃は腑に落ちない言葉だったけど、今はストンと落ちる言葉。

 

キラッと光る奴、、、か。

 

 

サイエンスクラブの運営を同僚に任せ、補佐に回った2年目。

 

リーダーとして手を挙げた同僚の狙いはおそらく

前任の方から推薦され、僕がサポートしていた別の同僚が日本への奨学金を得て留学にいったのを受けて、小林と仲良くしとけば俺も日本に行けるかも!といった甘い考えだったでしょう、現にこっそり打診されたし。

 

まあ、モチベーションはなんでもいいんですけど、

日本に行きたいんだったら僕もそのつもりであなたにぶち当たっていきますよ

 

 

「なんで月曜朝の会議にこないのさ?毎週の情報交換は大事でしょ?」

同僚「I will change, don't worry」

その言葉を受けて4週連続彼は職員会議に来ない

 

 

サイエンスクラブの掲示物を作って彼に渡す、

その日のうちに掲示すればいいものを放っておいて数週間。

「これじゃサイエンスクラブの先生も予定わかんないでしょ?」

同僚「I’ll do that!」

はよやってくれ

 

「リーダーなんやし、毎回のサイエンスクラブには顔を出した方がいいよ」

先週はなんとか来た。今日は来てない、それどころか、僕一人しか先生いない。

終わって職員室にいってみると、その同僚、茹でトウモロコシ食っとる。

いやいやいや、それ食う時間あるんやったら1分でも来れたやろ

 

口出しの多い僕に、今日は彼も反抗的

この際なので、僕も反発し言いたいことを全部言う

 

同僚「やっぱり俺はリーダーはできない」

「じゃあ代わりはあなた探してや?」

同僚「それはいけない、ミーティングでみんなで決めるんだ」

「ほんならそのミーティング設定してや?」

同僚「それは教科主任の仕事だ!」

 

でたよ得意の責任転嫁。

 

日本だと君に責任があるんだけど?

ここはマラウィだ!

だったら別にそれでもいいけど、あなたは日本でやっていけないよ?

No problem!!

いいんかい。

 

 

キラッと光る奴、、か。

 

 

残る頼みは教科主任かな。

それでもダメなら、生徒には本当申し訳ないけど、サイエンスクラブ消滅を待つしかないか。

 

 

ここはマラウィ、百も承知。

彼らも彼らの言い分があって、それはこの国で十分な理由になる事も承知の上。

でも、全部が全部、そこのシキタリに合わせてたら何の変化もないわけで。

何の変化もなければこの国は変わらないわけで。

 

マラウィに来た当初多少持ってたこの国を変えたいみたいな、そういう考えはもうなくて。

この国の未来を考えるのは、この国の人であるべきだし、究極のところ

この国の人がなんとかしないといけない事だと思う。

別に変えたくないんやったらそれでもいいし。

正直、僕が心配しすぎる事でもないと思う。

 

 

それでも僕の仕事は、この国の人に、この国をどうしたか問いかけ続ける事なんじゃないかと思う。偉そうだけど。

 

 

サイエンスクラブこのままだと潰れるけどそれでいいの?

理科室散らかってるけど、これでいいの?

電卓使わせてて本当にいいの?正負の簡単な計算も、分数少数の計算も、高校2年生で全然できてないですけど?

 

嫌われたいわけじゃ全然ないけど

良い所はおおげさに褒めながら、

口うるさくこれからもチクチク言って行こうと思います。

1年目で作った信頼関係がどれだけ持ちこたえてくれるか、、見ものです。

 

 

 

「一人は弱い。一人は迷う。それでも、世界を変えてきたのは、いつの時代もたった一人の強い思いだ。」ってのが今年(去年?)の協力隊のCMで流れたそうですが。

 

 

別に死ぬほど辛くも迷ってもないし、世界が変わるかなんて分かんないけど

 

一人っていうのは、的を得てる表現なのかなと思う。

 

学校に一人の日本人の僕。ほかみんな黒人。

価値観はものすごく違う。

一人がどこまでできるか。

協力隊の面白さだと思います。

 

 

残り、7ヶ月半!!