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KOBA's Classroom ~from the Warm Heart of Africa~

アフリカのマラウィ共和国で活動する、青年海外協力隊 理科教育隊員の活動記録 

KOBA's classroom vol.12 〜こばや式を始めて約3ヶ月、計算が苦手な生徒が言った言葉〜

今日の出来事を言葉に残しておきたかったので、文章だけですがブログを書こうと思います。

 

生徒たちの計算能力向上のために導入したマラウィ向けドリル学習メソッド「こばや式」ですが、もう一つの目的があります。

 

 

こばや式に関する説明はこちら↓

brave-nobles.hatenablog.com

 

 

 

 

努力するチャンスを作り、達成した喜びを味わう事

 

 

 

 

できないと思ってた自分が、何か「できた(達成した)」時、その人の中で何かがカチッと変わって、自分に自信が持てて、その後の人生がガラッと変わってしまう事ってあると思うんです

 

そういうチャンスを作る事ができたり、そういう機会に関われた事は、教育者として(まだまだ端くれですが)それ以上に嬉しい事ってないと思ってます

 

 

こばや式を始めて3ヶ月ほど経ちました。

少しずつ改良を重ねながら、少しずつ進めてきたこのプロジェクトは、生徒に少しずつ変化を生み始めました。

 

 

 

いつも前に座って授業を受けてるアリナフェちゃん。

車椅子の生徒の面倒をよくみてくれる優しい女の子です。

一生懸命勉強している様にみえますが、どこか抜けがあるのか成績がふるわない。それでも、とってもチャーミングなので、憎めない子です。

 

こばや式でも満点を取った事がなく、いつもcertificationをもらう満点を取った子達を羨ましそうにみていました。

 

いつもは何問かバツがついてしまう彼女ですが、そんな彼女がなんと、前回のTaskで約分し忘れただけのケアレスミスだけ!!

 

「アフィナフェ、did you study?」(こばや式のTaskの例題は掲示してあるので生徒は事前に勉強できます)

 

 

「Yes I did(でも満点じゃなかったよと残念そう)」

 

 

 

「You did a good job!! You can do it on the next Task!!」

 

 

そんなやりとりがアリナフェとできるとは思ってなかったのですごく嬉しかった。頑張れアリナフェ!!来週こそ!!

 

 

 

 

 

Taskの結果をみていると、ある事に気づきました。

 

生徒は大きく3パターンに分かれます。

 

パターン①10問中、満点を取ってくる生徒

勉強のモチベーションが高く、事前に勉強していると思われる。もともと計算は得意、「次のTask早くやろうよ!!」と言ってくる

 

パターン②10問中、9~7点の生徒

ケアレスミスが目立つ。しかし、計算方法はわかっていると思われる。あとは反復練習

 

パターン③10問中、6点以下の生徒

1点ないし0点の生徒もいる。この前のTaskで言えば「分数の足し算、引き算」の方法が全く分かっていない

 

 

 

パターン①、②の生徒は勉強に対しても前向きな生徒が多く、それほど心配はいらないと思いますが、問題はやはりパターン③の生徒達。そもそも勉強の仕方をわかってない 上、計算に対する自信も持ってない可能性もあるため自力では解決が難しいそう、、こばや式を繰り返したところで、彼らは一向にできるようにならないとしか思えませんでした。

 

 

そこで、パターン③の生徒だけ授業後補修することに。

 

「ホーラ、アレックス、ローダ、フェリスタス、ムッサ、アンネ、ラザック、ファティマ、アリ。放課後理科室に来なさい」←職員室じゃなく理科室ってのが理科の先生らしい

 

 

さあ、ちゃんと逃げずに来るのか、、とソワソワしながら待ってると、、

ちゃんと来た!!(2人来なかったけど)

 

よくよく見ると、あまり僕に話しかけてこない子ばかり。

 

確かに、勉強が得意でないと思っていたら、先生には進んで話しかけれないのかな

と一人で納得。

 

 

 

Taskの10問を黒板に書く(分数の足し算引き算)

 

例題で解き方を説明

 

さあ、1~4をやってみよう!!

 

生徒達、一生懸命解く

 

「できたら手をあげてね」

 

1人が手を挙げる

 

丸つけ

 

「全然できてないやん」

 

もう一回説明

 

さあ、やってみよう!!

 

 

もう一人が手を挙げる

 

お、1問ミス! もっかいやってみ!

 

さらに手が挙がる

 

お、できてるね!次の問題いってみよう!!

 

 

 

こんな感じで、生徒が自分で解けるまでヒントだけを与え続ける。

10問全て正解するまで、根気強く説明と丸つけを繰り返す。

 

補修開始から1時間が経っても、生徒の手は止まらず一生懸命解いている。

むしろ、解き方が分かったからか、ワクワクしてるように見えるのは気のせいだっただろうか。

 

もともと頭のキレるアレックス、すぐにやり方を飲み込み全問正解!

「アレックス、できるやん!!」

そんな言葉に得意げになった彼、僕とハイタッチをして教室を後にした。

 

 

0点だったラザック。黙々と解く。

残り4人だけの教室に男子一人。

 

手を挙げる

 

 

あと1問!

 

もう一回解き直す

 

「合ってるやん!!」

 

どこか達成感に満ちた顔をした彼も僕とハイタッチをして、教室からでて行く。残るは女の子3人

 

みんな、最後の1問

 

 

正解!!

 

やったねフェリスタス!! ハイタッチ

 

正解!!

 

できるやんローダ!! ハイタッチ

 

 

アンネだけが残る。

 

フェリスタス、ローダはアンネが解き終わるのを横でじっと待つ

 

アンネもできた!! ハイタッチ

 

 

もともとは計算が苦手だと思ってた子達、全問正解を達成

 

そんな彼女らが言った言葉

 

 

 

「先生、明日も計算教えて」

 

 

 

いやね、こんだけ嬉しい言葉はないですよ

 

こばや式を始めた頃は「ノッポのJapaneseが私たちの苦手な計算をやらせてくる」くらいにしか思ってなかったろうに

 

 

教室のからでて行く生徒の目の奥がどこか輝いていた気がして

 

 

こんなちょっとした事でも、彼らの人生が良い方向に流れたんじゃないかって思えるだけで、自分が幸せで

 

こうやって残りの人生を消費していきたいと、思った今日の出来事でした

 

 

 

こばや式は、これで理想形になったように思いますが

かかる労力を考えると、マラウィの先生方まで波及させるにはさらなる改善が必要だと思います。たとえ波及するような形に落とし込めなくても、僕の受け持った生徒の何人かに、あれはよかったと思ってもらえるだけで十分なのかもしれません

 

 

マラウィに来て10ヶ月が過ぎました。

最終学期も残り10週間、任期も折り返しが近づいてきました。

残りの時間も、駆け抜けていきます

KOBA’s classroom vol.11 ~2学期の反省と3学期の抱負~

今日で2学期も終わりました!

 

お葬式に3回参列したり、ピーナッツの時節になって同僚から毎回ピーナッツをもらったり、学校がお金ないのに職員室にテレビを買ってしまってさらに職員室がにぎやかになったり、いろいろありました。

 

今回は2学期の反省と、3学期に向けた意気込みを綴りたいと思います。

 

《2学期の反省》

「現地の先生方&生徒たちと一緒に!!」という目標を掲げて臨んだ2学期でした。

 

1、Science Clubの立ち上げとその活性化

立ち上げは成功し、生徒の草刈りやらで予定よりも1週間遅れたものの、現地の先生と一緒に活動できたと思います。僕のを含めた4人のオーガナイザーが揃ったのは1回しかなかった気がしますが、、笑 

 始め108人の生徒がいましたが、2回休みで欠席制度により70人になりました。新規で登録した生徒が20人ほどいるので、結局100人規模を維持したまま3学期を迎えそうです。

 

2、生徒全員にしっかりノートを提出させる

提出率100%を掲げてはみましたが、こちらが強制的に出させるのも違うなと思い、結局生徒の自主性に任せました。 それでも、未提出率は4割から1.5割くらいにはなったかなという結果です。

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2学期の中間と期末で、ノートをしっかりとっている生徒、そうでない生徒であまり変化をしていないことから、ノートをしっかりとるという習慣ができてきたかなと思います。(図下)

 

2学期末でChemistryでF(ノート未提出の生徒)の率が上がってしまったのは理由がありまして、、(図右下)

ノートを回収する最後の授業で、校長が「学費払ってない生徒は校長室にきなさい!!」とアナウンスをしたため、授業中に生徒が半分いないまま授業が進み、「後で完成させて出すね!」と授業を抜けていった生徒は言ったものの、結局ずるずると出さないままの生徒がほとんど。まだその辺の規律のゆるさはあるのかな。

 

そしてもう一点。A(ノートをキレイにとる生徒)の率が上昇。(図上)

僕の判断が緩くなった、Aをとって欲しいと思って評価をしてる影響がでてないとは言い切れませんが、楽観的に捉えちゃおうと思います。みんなよく頑張ってるぞ!

 

 

3、秩序ある学校生活にむけた工夫(係決め)

「机整頓係」 、「机修理係」を作ってみたいと校長に提案した1週間後、突如学校側が「机を直す!」と言い出し1年生の教室から机が消えました。

大型トラックに積み込まれた大量の机たちは、業者に運ばれ修理され帰ってきたものの、途中整理する机も、修理する机もなくなり計画頓挫 笑

修理後、直った机に喜んだ生徒たちは、割と机を整理して並べていたので、この計画は中止にしました。

 

4、こばや式の導入

2学期の後半から導入済み。

3学期も続けて結果をみます。

 

5、Special open schoolの継続

今学期はできませんでした。話を持ちかけたところもありましたが、日程がうまく合わないなどで3学期に持ち越しになりました。3学期は2回くらいやりたいな。

 

6、日々の授業

毎回の授業の初めに出欠確認も兼ねて名前を呼んで出欠確認をしました。

すると、生徒の名前と顔が一致し始めました!! 今では、6割方一致してると思います。名前を覚えると生徒とも仲良くなるし、注意もしやすいし笑 いいことづくめでした。 授業が終わると生徒に取り囲まれて質問を受けたり、道を歩いてると生徒が走って寄ってきたり、そんな幸せなことが増えたと思います。

 

  

《3学期の抱負》

いよいよ、最後の学期です。来年も新1年生を教えることになると思うのでこれで今の1年生の前で授業をするのが終わってしまうと思うと名残惜しさがあります。今学期は「既存プロジェクトと新規プロジェクトの両立」を掲げて臨もうと思います。 

日々の授業以外に3学期にやるべきことを書き出してみます。

 

1、(既)こばや式、Science Club、Special Open Schoolの継続

今走らせているプロジェクトを継続してやっていきます。特に、Science Clubはブランタイヤという街まで大型バスを貸し切って社会見学に行こうと(同僚が言い出したので)計画中です! 

 

2、(既)理数科分科会活動 教員養成大学でワークショップを実施

現在、理数科分科会ではマラウイの教員養成大学でワークショップを企画しています。対象は、教育実習を控えた最高学年の学生。「レファレンスに基づいた正しい情報を提供できる授業づくり」をテーマに、5人で力を合わせてやっていきます!

 

3、(新)広島の中学校との国際交流事業始動

大学時代の友人が提案してくれたこの企画。日本は国際化を!と叫ばれていますが、その必要性はマラウイにだってあると思います。生徒同士が、国境を越えて友達になるってすごく夢がある。1回だけの交流と言わず、僕の任期中はずっと継続して行えたらと思います。

 

4、(新)同僚の先生に向けたEXCEL研修の実施

うちの学校では、結構な先生がパソコンを持ってるのにも関わらず、Excelの使い方をいまいち分かってないようです。そのため、テストの採点の入力も紙、順位を出すのも平均点を出すのも紙の上と、日本人からするとものすごく時間がかかっているように思えてしまいます。いつも笑顔で挨拶をしてくれる同僚の方たち。Science Clubを一緒にやってる先生方とは関わりがありますが、他の先生方と関わりが少ない。そういった先生方と関わりを持てて、何か同僚の役に立てばという思いでやりたいと思います。校長も快諾してくれ、3学期に行われる教員研修(?)でやってみてはと提案もらいました。プロジェクターも停電だと使えないし、、さて、どうやろうかな

 

 

それはそうと、協力隊の春募集の説明会始まったようですね!

協力隊目指して動き始めたのも2年前、、

OBの方の話をできる限り聞きたくて、5回くらい説明会に行きました笑

 説明会の冒頭で流れたショートムービーに心が震えたのを、今でも鮮明に覚えています

 

こちらは今年のムービー(長編)です!

まだの方はぜひご覧になってください、僕はもう2回見ました笑

www.youtube.com

 

 

説明会で流れているのはおそらくこちら(短編)

www.youtube.com

 

 

次回ブログを書く頃には、広島の生徒たちから手紙が届いているはず!!

次回は、これから始める交流事業に関して書けたらと思います!