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KOBA's Classroom ~from the Warm Heart of Africa~

アフリカのマラウィ共和国で活動する、青年海外協力隊 理科教育隊員の活動記録 

KOBA’s classroom vol.11 ~2学期の反省と3学期の抱負~

今日で2学期も終わりました!

 

お葬式に3回参列したり、ピーナッツの時節になって同僚から毎回ピーナッツをもらったり、学校がお金ないのに職員室にテレビを買ってしまってさらに職員室がにぎやかになったり、いろいろありました。

 

今回は2学期の反省と、3学期に向けた意気込みを綴りたいと思います。

 

《2学期の反省》

「現地の先生方&生徒たちと一緒に!!」という目標を掲げて臨んだ2学期でした。

 

1、Science Clubの立ち上げとその活性化

立ち上げは成功し、生徒の草刈りやらで予定よりも1週間遅れたものの、現地の先生と一緒に活動できたと思います。僕のを含めた4人のオーガナイザーが揃ったのは1回しかなかった気がしますが、、笑 

 始め108人の生徒がいましたが、2回休みで欠席制度により70人になりました。新規で登録した生徒が20人ほどいるので、結局100人規模を維持したまま3学期を迎えそうです。

 

2、生徒全員にしっかりノートを提出させる

提出率100%を掲げてはみましたが、こちらが強制的に出させるのも違うなと思い、結局生徒の自主性に任せました。 それでも、未提出率は4割から1.5割くらいにはなったかなという結果です。

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2学期の中間と期末で、ノートをしっかりとっている生徒、そうでない生徒であまり変化をしていないことから、ノートをしっかりとるという習慣ができてきたかなと思います。(図下)

 

2学期末でChemistryでF(ノート未提出の生徒)の率が上がってしまったのは理由がありまして、、(図右下)

ノートを回収する最後の授業で、校長が「学費払ってない生徒は校長室にきなさい!!」とアナウンスをしたため、授業中に生徒が半分いないまま授業が進み、「後で完成させて出すね!」と授業を抜けていった生徒は言ったものの、結局ずるずると出さないままの生徒がほとんど。まだその辺の規律のゆるさはあるのかな。

 

そしてもう一点。A(ノートをキレイにとる生徒)の率が上昇。(図上)

僕の判断が緩くなった、Aをとって欲しいと思って評価をしてる影響がでてないとは言い切れませんが、楽観的に捉えちゃおうと思います。みんなよく頑張ってるぞ!

 

 

3、秩序ある学校生活にむけた工夫(係決め)

「机整頓係」 、「机修理係」を作ってみたいと校長に提案した1週間後、突如学校側が「机を直す!」と言い出し1年生の教室から机が消えました。

大型トラックに積み込まれた大量の机たちは、業者に運ばれ修理され帰ってきたものの、途中整理する机も、修理する机もなくなり計画頓挫 笑

修理後、直った机に喜んだ生徒たちは、割と机を整理して並べていたので、この計画は中止にしました。

 

4、こばや式の導入

2学期の後半から導入済み。

3学期も続けて結果をみます。

 

5、Special open schoolの継続

今学期はできませんでした。話を持ちかけたところもありましたが、日程がうまく合わないなどで3学期に持ち越しになりました。3学期は2回くらいやりたいな。

 

6、日々の授業

毎回の授業の初めに出欠確認も兼ねて名前を呼んで出欠確認をしました。

すると、生徒の名前と顔が一致し始めました!! 今では、6割方一致してると思います。名前を覚えると生徒とも仲良くなるし、注意もしやすいし笑 いいことづくめでした。 授業が終わると生徒に取り囲まれて質問を受けたり、道を歩いてると生徒が走って寄ってきたり、そんな幸せなことが増えたと思います。

 

  

《3学期の抱負》

いよいよ、最後の学期です。来年も新1年生を教えることになると思うのでこれで今の1年生の前で授業をするのが終わってしまうと思うと名残惜しさがあります。今学期は「既存プロジェクトと新規プロジェクトの両立」を掲げて臨もうと思います。 

日々の授業以外に3学期にやるべきことを書き出してみます。

 

1、(既)こばや式、Science Club、Special Open Schoolの継続

今走らせているプロジェクトを継続してやっていきます。特に、Science Clubはブランタイヤという街まで大型バスを貸し切って社会見学に行こうと(同僚が言い出したので)計画中です! 

 

2、(既)理数科分科会活動 教員養成大学でワークショップを実施

現在、理数科分科会ではマラウイの教員養成大学でワークショップを企画しています。対象は、教育実習を控えた最高学年の学生。「レファレンスに基づいた正しい情報を提供できる授業づくり」をテーマに、5人で力を合わせてやっていきます!

 

3、(新)広島の中学校との国際交流事業始動

大学時代の友人が提案してくれたこの企画。日本は国際化を!と叫ばれていますが、その必要性はマラウイにだってあると思います。生徒同士が、国境を越えて友達になるってすごく夢がある。1回だけの交流と言わず、僕の任期中はずっと継続して行えたらと思います。

 

4、(新)同僚の先生に向けたEXCEL研修の実施

うちの学校では、結構な先生がパソコンを持ってるのにも関わらず、Excelの使い方をいまいち分かってないようです。そのため、テストの採点の入力も紙、順位を出すのも平均点を出すのも紙の上と、日本人からするとものすごく時間がかかっているように思えてしまいます。いつも笑顔で挨拶をしてくれる同僚の方たち。Science Clubを一緒にやってる先生方とは関わりがありますが、他の先生方と関わりが少ない。そういった先生方と関わりを持てて、何か同僚の役に立てばという思いでやりたいと思います。校長も快諾してくれ、3学期に行われる教員研修(?)でやってみてはと提案もらいました。プロジェクターも停電だと使えないし、、さて、どうやろうかな

 

 

それはそうと、協力隊の春募集の説明会始まったようですね!

協力隊目指して動き始めたのも2年前、、

OBの方の話をできる限り聞きたくて、5回くらい説明会に行きました笑

 説明会の冒頭で流れたショートムービーに心が震えたのを、今でも鮮明に覚えています

 

こちらは今年のムービー(長編)です!

まだの方はぜひご覧になってください、僕はもう2回見ました笑

www.youtube.com

 

 

説明会で流れているのはおそらくこちら(短編)

www.youtube.com

 

 

次回ブログを書く頃には、広島の生徒たちから手紙が届いているはず!!

次回は、これから始める交流事業に関して書けたらと思います!

Koba’s Classroom vol.10 ~アフリカの子供たちの未来を変える(かもしれない)、ドリル学習メソッド「こばや式」とは?~

マラウィに来て9ヶ月が経とうとしています。

時間が過ぎるのが早く感じるのは、四季がないからでしょうか?

最近はマラウィが体に馴染んできて、こっちの生活が当たり前になってきました。自然いっぱい、すれ違う人はみんな挨拶してくれるこの国は、まさにThe Warm Heart of Africa。すごくいい国です。

僕の任期も残り1年になりつつあるので、遊びに来たい方はそろそろ連絡くださいね笑 

 

 

2学期も終わりに近づき、テスト週間に入りました。

マラウィのテスト週間は1日2科目、2週間に渡って行われます。

自分のテストが実施されない時は先生たちもやることがないので、学校に顔を出さなくなってきます(いつもいなかったりしますが)

人の少なくなった職員室に入ると、ああ今学期も終わりだなあと感じます

 

今こうしてブログを書いている隣で、 化学の回答用紙ちゃん100人分が採点を待っている。明後日には生物の回答用紙ちゃん100人分も遊びに来てくれるので、しばらく机とにらめっこの予定です。

 

そうもいっている間に停電(現在18:40)。

キャンパス内にある生徒の寮から悲鳴が聞こえる。

これで明日のテストはぶっつけ本番だね。ペパニ(=sorry in チェワ語)

 

 

さて今回は、

アフリカの子供たちの未来を変える(かもしれない)、ドリル学習メソッド「こばや式」とは ということで2学期の後半から実施した活動の全貌を書こうと思います。

 

 

マラウィの学校で教えていてものすごく気になるのが、生徒たちの計算能力の低さです。

 

どれくらい低いかというと、これは以前にもブログに載せましたが以下の表の通りです(9月入学当初)

 

 

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Q1~4に見られる普通の計算でも正答率が7〜8割、少数や分数になってくると正答率はもっと下がります。ちなみに、この生徒たちは日本でいう中学3年生です。

 

 

これの何が問題かというと、少数や分数の理解がないと化学でいうmol計算や濃度計算が理解できないだけでなく、数学の理解にも影響が出てると予想されます。

 

 

 

なぜこのように計算ができないのか

 

僕が思うに、反復練習をしてこなかったからだと思います。

マラウィでは、長期休暇に宿題が出ることはありません。宿題を出そうにも、問題集を配布するお金がないでしょうし(そもそも教科書も生徒は持ってないですし)、先生たちも宿題のチェックなんてしたがらないと思います。日本の小学校時代に見られるあの山のような計算演習は、基礎計算能力向上には必要だったのだと思います。自転車に乗れるようになるのも、バスケットボールのフリースローも、何回も同じことを繰り返して体に定着させないといけないわけで、それと同じなんだと思います。

 

 

というわけで、プリント配布もお金がなくてできないこの国で、なんとかドリル学習(反復練習)を実現できないかと思い、開発されたのが「こばや式」です

 

 

 

生徒たちは

 

1、掲示されている例題で、今週のTaskの予習をする

2、 「こばや式」の時間に現れるこばやん先生が黒板に書く10問の問題に回答し提出。回答用紙は自分のノートの切れ端。

3、10問全問正解でcertificationを獲得。

4、次のTaskに備える

 

といった流れで学習します。

 

Taskは全部で6つです。

生徒たちが苦手としている少数分数、それと数字にx10, x100, x0.1をして小数点を動かす問題に絞り込みました

 

Task1:小数点の移動

Task2:少数の足し算、引き算

Task3:少数の掛け算、割り算

Task4: 分数の足し算、引き算

Task5: 分数の掛け算、割り算

Task6:少数と分数が混ざった計算

 

 1週間で1つのTaskをこなしていくので、1サイクル6週間

Task6が終わったら、Task1に戻って2サイクル目といった感じで繰り返していきます

 

 

もう少し詳しく説明をしていきます

 

1、掲示されている例題で、今週のTaskの予習をする

 

各Taskの例題プリントはこのようになっていて

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これが、図書館の掲示板(というか窓)に

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このように掲示しておきます。

生徒たちは好きな時間にここに来て、問題を写して勉強をしています。(その写真を撮りそびれてしまった!)

 

 

 

2、 「こばや式」の時間に現れるこばやん先生が黒板に書く10問の問題に回答し提出。

 

例題の基づいた10問の問題に回答します。

 

 

6つのTaskに関連した問題の回答率がこちら(こばや式実施前2月)

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一枚にまとめようとするとどうしても見づらくなってしまってすいません、、

 

この結果を校長に持っていき現状を報告

 

「みんな小学校で習っているはずなのに!」と校長びっくり(校長は生物の先生ですし、これくらいの問題は簡単に感じるのだと思います)

 

「僕がなんとかするからコマをください」とお願いし

生徒たちの金曜日の空きコマを「こばや式」の時間としてもらいました

 

生徒たちの反応はというと

「イェーイ!!」2割、「えええぇぇぇぇ」5割くらいでしょうか

 

そりゃ、自分たちがくつろいでいた時間に苦手な計算を訓練されるのだから、「えええぇぇぇぇ」でしょうね笑 特に、計算が嫌いな女子生徒は嫌がってますね笑 まあ、無視してやりますけど

 

有名私立校の副理事長さんが

「教育は強制させていい方向に持って行けたなら、それは成功である」

と僕に教えてくれました

 

例えば、「ボランティアなんて偽善だ!(どっかできいた言葉ですね)」といっている生徒に、半強制的にボランティアをやらせる。それによって、その生徒がボランティアの素晴らしさに気づくことができれば、成功なんだそうです。

 

この「こばや式」で基礎計算力が付き、理解できる単元が増える、それによって将来の可能性が広がると繋がってくれたら、最高だと思います。いまは、ただそれを信じて

 

 

3、10問全問正解でcertificationを獲得。

 

提出された回答用紙は、こばやん先生によって採点され、見事全問正解するとcertificationを獲得できます。

 

Task1のcertificationはこちら

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寿司です。

 

同時に日本文化も広めてやろうという魂胆です。

 

こんな紙切れ、、と思うかもですが

生徒たちは「Shusiiiiiiiiiiiii!!!!!!!!!!!!!!!!」と欲しがります

ただの紙も、魔法をかければ生徒の欲しがるcertificationに早変わり

 

 

他にはTaskごとに、富士山、侍、桜など

 

このcertificationはこのようにA48枚刷りになっているので経済的です。

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ちなみにこのキャラクターはこないだ学校に遊びに来てくれたた友達の町のゆるキャラです(京都久御山町)。生徒たちはいまでもネギーマンを覚えています。

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ネギーマンの世界一周ブログはこちら!

http://negi-man.hatenablog.com

 

 

 

そして6つのTask全てに合格すると

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賞状が授与されます

 

 

 

この賞状は、全校集会で校長から直々に渡してもらえることになっています。

 

ちなみに、このこばや式協会、もちろん現在の会員は僕だけなので、僕が会長、会員募集中、笑  

 

 

現在Task3まで終わり、合格率はTask1が14%、Task2が33%、Task3が12%。3つ全てを合格した生徒は0人となかなか生徒たちもてこずっているようですが、3学期も継続しておこなって少しでも計算ができるようになってくれればと思います。

 

 

そして、自分が「できない」と思っていたものが「できる!」ようになる体験を通して、自信をつけてもらえたらと思います。(まあ、こっちの子達は根拠のない自信に溢れてるので、むしろ努力しないと「できない」と気づくのかもしれませんが笑)

 

 

 

かのウォルトディズニーが言いました

楽しんで学べる「教育」よりも、気づいたら学んでいるよな「娯楽」を与えたい

この言葉は、ディズニー好きの友人 智くんが言っていたように、ディズニーには教育的要素が含まれていることを示唆していると共に、読み返すたびに痛いところを突かれたような感覚になります 

 

「教育」は「娯楽」ではないと考えるのが一般的かと思いますが 

結局、「教育」は「娯楽」に勝てないのか

 

 

授業や学校の活動を全て「娯楽」に近づけるのも違うのかと思いますが

どこかこの言葉を頭に入れておくことは必要なのかと思います。

 

 

 

 

次回は、2学期の反省と3学期の抱負か

もしくは、現在始めようとしている広島の私立校との交流事業に関して書ければと思います。広島で英語の先生をしている大学時代の仲間が持ちかけてくれたこの企画。

現在、日本からの手紙を待ち中!!はやく届かないかな〜

 

 

それではまた!