KOBA's Classroom ~from the Warm Heart of Africa~

アフリカのマラウィ共和国で活動する、青年海外協力隊 理科教育隊員の活動記録 

Koba’s classroom vol.9 〜ノートを取らないマラウイの生徒達に、ノートを取らせる方法とは!?〜

マラウィはお葬式が本当に多いです

赴任してもうすぐ8ヶ月ですが、すでに3回参列しました

 

お葬式の時は学校がお休みになります

 

なぜかというとマラウィのお葬式は、とにかく長い

タイムテーブルを簡単に書くと

 

 

AM8時 学校を出発

   

AM9時 お宅に到着 座って待つ

 

AM11時 お昼ご飯を食べる それから座って待つ

 

PM2時 ようやくセレモニー開始 しかし、それもただ終わるのをひたすら座って待つ

 

PM4時 お墓へ移動 土葬します その間、座って待つ

 

PM5時過ぎ 全日程終了

 

PM7時 帰宅

 

 

上記の通り、基本座って待ちます

同じ宗派の人は歌を歌ってるのですがほんの30人くらいなので、その他の参列者 およそ300人くらいは朝から日が暮れるまでひたすら座って待ちます

 

その間、みなさん割とけろっとしていて、談笑したり、ケータイをいじったり、ぼーーーっとしてたりします

 

お昼の1時に集まればいいじゃん!!と思ってしまうのが日本人的感覚ですが

みんなで集まって、一緒にいてあげるのがマラウィ流愛情の示し方らしいです

 

この座ってひたすら待つというのが、とにかく疲れます。

マラウィアンでもクタクタになるようで

 

いつも職員室でパソコンから自分の好きな(同じ)曲(ばっかり)を結構な音量でかけてくるDJ先生が、終わり際に僕に話しかけてきました

 

英→_日 訳

「Yuki, 俺は今日のお葬式でクタクタだぴょん。明日学校行くのやめてゆっくりするぴょん。」

 

 

 

いやいやいやいや、そうっすか笑

 

 

 

と思うようなことでも、まかり通ってしまうのがマラウィ

 

ちなみに僕はその次の日、40分x4コマの授業をし、サイエンスクラブで1時間ほどchairmanしましたけどね!!

 

 

 

 

さて、本題です

 

 

僕がマラウイで授業をして驚いたことの一つがこちら

 

「授業中、ノートを取らないで堂々とぼーーーっと聞いているだけの生徒がけっこういる」

 

え、君らそんなできる子なん!?

いやいやそんなことはありません。単にlazyなだけ、そう生徒に限って成績が悪いです(そりゃそうだ)

 

 

僕がマラウイでノートにこだわるのには、理由があります

 

 

その理由がこちら

 

 

理由1、生徒は教科書を持っていない

マラウイでは日本のように全員が教科書を持っている訳ではありません。

マラウイの中でも進学高の僕の高校でも、50人中2、3人といったところです。うちの学校はまだ図書館が充実している方で、生徒達は図書館で教科書を見ることができますが、librarianが出勤している時間しか入ることができません(土日はもちろん入れません)

 

ノートを取らずして、彼らはどうやって勉強するのでしょうか?

 

 

 

理由2、教科書がとにかく分かりにくい、しかも時折間違ってる

マラウイの教科書がどうやってできたかをJICA専門家の方にお伺いしたところ、

宗主国であったイギリスの(20年前くらいの)教科書をかいつまんで作ったケニアの(この時点で間違いが混入した)教科書を、それとなく真似て(さらに間違いを混入させて)完成させたのが、マラウイの教科書だそうです。

 

イギリスの教科書は日本のものと違い、コンパクトに全てを網羅するタイプではなく、むしろ辞典的な情報量を含んだ教科書らしいです

 

それをかいつまんだら、それはそれは分かりにくく、まとまりがなくなるのは納得です。(そのままイギリスの教科書使えばいいのに笑)

 

 

 

 

理由3、キッチっとした秩序だった習慣を身につける

これは、マラウイで活動する理科教育隊員がマラウイの学校に対して願う共通項だと思います。

 

先生達の遅刻癖を改善させようと動く隊員や、起立、礼にみられる日本式の挨拶を徹底させる隊員など形は様々ですが、僕はこのノートを通してキッチっとした習慣を身につけてもらいたいと思っています。

 

このことは、サイエンスクラブの二回欠席除名制度にも通じるところがあります。無秩序な習慣から生じる弊害や、サイエンスクラブに関してはこちら

http://brave-nobles.hatenablog.com/entry/2017/02/10/042710

Koba’s Classroom vol.7 〜サイエンスクラブの立ち上げ、その記念すべき第一回、、!!〜 - KOBA's Classroom ~from the Warm Heart of Africa~

 

 

 

 

以上3点が、僕の思うノートを取る意義です。

 

僕は学期の中間と、終わりに生徒にノートを提出してもらいノートチェックをしています。

 

 

 

 

初めて生徒のノートをチェックしてみてびっくり(というかやっぱり)

半分以下 の生徒達しかノートをしっかりとっていない、しかも、提出してこない生徒が3割いる笑

 

これはなかなか手強そうだと思った訳ですが、2学期を折り返した現在、

 

しっかりとノートを取っている生徒(students who take notes properly)を約35%UP!! 

 

ノートを提出しない生徒(Students who did not submit their notebook)を約13%DOWN!!させることに成功しました。(とは言え、まだ100%じゃないんですけどね。)

 

 

こちらが、1学期の始めから現在まで学校に通っている生徒達95人を対象にした結果です

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さてさてどういうアプローチを取ってきたかというと、、

 

 

生徒の現状を知った

《1学期の中間》

 

これはいかん!と思い

 

⭐︎成績のを3割をノートにするからね!!と伝えました

 

しかし、

 

 

《1学期末》

大きな変化は見られず、、

おそらく、成績の3割をノート点にするという意味がよくわかってなかったからだと思います。なにせ、少数の計算できない子がいっぱいいますから、、(この話は次回に)

 

 

生徒は期末テストを受け、実家に帰宅(僕の学校は全寮制なので)

 

 

2学期が始まり、生徒たちにある変化が

 

1学期の成績を受け取った生徒たち、あることに気づきました

(マラウイでは日本と違い、次の学期に成績が開示されます)

 

 

「あれ?僕の成績、テストの点数と一緒じゃない。」

 

 

だからゆーたやん笑

黒板使って説明したやん笑

 

 

 

「先生、計算間違えてるよ?」

 

ちがうよ、君が計算間違えてるんだよ?笑

 

 

 

生徒たち、事の重大さに気づく

 

 

ちなみに、マラウイの学校の成績は、大学受験には一切使われないので先生が自分の裁量で成績をつける事ができます

 

 

僕の場合100点満点の期末テスト結果に0.7をかけて:①

 

ノート評価を

A(15点) しっかりノートを取れていて、まとめ方が綺麗なノート

B(12点) しっかりノートを取れていて いるノート

C(10点) 完成度が5割以上だが、どこか抜けがあるノート

D(5点) 完成度が5割以下のノート

F(0点) 未提出者

 

と5段階で評価して、2回分の合計:②

 

①と②を足し合わせて100点満点で成績を出しています。

 

 

ちなみに、A,Bの生徒たちにはこのように、小林の印鑑を押してます(左上)

これはかなり受けてまして、生徒は喜んでます

 

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この子は、1学期末のノートチェックでは一部抜けがありC評価でした

 

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左右のページに赤ペンで囲んである箇所が、抜けがあった部分です。

この子は、返却後に抜けていた部分を書き足したようですね

 

 

成績の計算方法は2学期の初めにもう一度説明しましたが、おそらくまだ半分くらいの生徒しか理解していないと思います。

 

しかし、「ノートをしっかり取らないと成績が悪くなる」というのはなんとか理解できたようで

 

2学期からやたらみんな一生懸命ノートをとるようになりました

 

 

そして

 

《2学期の中間》

ノートの完成度がぐっと上がり、未提出者が減った

という結果になったのだと思います。

 

 

ちなみに先ほどの生徒、今回は見事、しっかりノートを取って(しかも綺麗に)Aを獲得しました!素晴らしい

 

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まとめると、成績の3割ノート点をにするだけで、かなりの効果が見込めるということです

 

 

 

しかしその後、新たな問題発生

 

「あとから友達のノートを後から写せばいいや〜」という生徒が出始めました

 

そんなの、理由3に反していますので、当然許しません

 

そこで新たに加わったルールが

「授業中は全員がノートをとりましょう!」です

 

「先生、ノートなくしました」(マラウイの生徒はよくなくします)

→別のノートをちぎって書きなさい!(というか無くさないで笑)

 

「先生、ペンのインクが出ません」

→友達に借りなさい笑

 

「先生、寮にノート忘れました」(これも結構います)

→走ってとってきなさい!!笑

 

 

ちなみに、体調不良等で授業を休んだときに限り、友達のノートを写すことはOKとしています

 

 

さらなる徹底を図っている現在

次の結果はどう出てくるかな

 

 

 

日本のように小学校からキチッとした習慣が身についていて、教科書があり、おまけにプロジェクターがあって、ネットも使えてという状況では、高等学校の指導方法はもっと自由度の高いものにできるとは思いますが

 

ここは、マラウイ

 

ちょっと古風にみえても、ノートを取るという基本に忠実なスタンスは大切なのではないかと思います

 

 

 

雨季が徐々に終わる気配を見せ始めたマラウイ

ついに、アフリカ向けドリル学習メソッド「こばや式」が始動しました!!

 

次回はその全貌と、生徒たちの計算能力(の無さ)を明らかにしていきたいと思います!!(そしてそのために、週の持ちコマを2つ増やして計16コマになりました笑 さすが日本人、働きます)

 

 

次回も宜しくお願いします!

 

 

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青年海外協力隊、しいては理科教育という職種に興味を持つ人が増えてくれるはずです

 

2016年度秋募集、理科教育の案件は48件、合格者は12人

協力隊には多くの職種がありますが、理科教育は最も人手不足な職種の一つです

世界中の36校の学校は日本から理科の先生に来て欲しいと言ってくれているにも関わらす、日本はその要望に応えられていません

 

人がよくて真面目、宗教性が強くない日本だからこそできる全国民を上げた国際協力が青年海外協力隊だと思います。

世界でもトップクラスの理数能力を持つ日本だからこそ力を発揮できる職種が理科教育だと思います。

 

学校現場も国際化を!と叫んでる割にはこの現状が変わらないのはどうなんでしょうか?

まさか、外国の先生を呼べば国際化すると思ってるのでしょうか?

 

マラウィで外国の先生をやってみて気付きました

僕にできることももちろんありますが、現地の先生にしかできないことなんてたくさんあります

 

要は、バランスが大切なんだと思います

 

日本は、世界を知った先生がもっと必要だと思います

もっともっと多くの人に、理科の先生として世界に出て行って欲しい

 

言語はなんとかなります

 

心に情熱がある方、是非応募のご検討を!!

 

まずは説明会へ! 

https://www.jica.go.jp/volunteer/seminar/index.html

 

 

 

 

 

Koba’s Classroom vol.8 〜コットン工場に生徒達100人と行ってきました!〜

毎週月曜日の朝7時からは職員会議です。

先生達の参加率は大体6割、日本じゃ考えられないですけど、これでもうちの学校は参加率高い方なんじゃないかと思います(別の学校は、校長とJICAボランティアの二人っきりの職員会議だったと聞いたこともあります笑)

 

本日の校長からのannouncementは

「私が出張の時に、通常授業をサボって夕方から出勤し(時給の発生する)定時制の授業だけをやってる先生がいる!それはけしからん!」 

 

まちがいない

 

「授業中、生徒に教科書を渡して文章を黒板に丸写しさせている先生がいる!(本人は職員室にいたりします)それは授業じゃない!」

 

いや全くごもっとも

 

先週の職員会議は

「どんだけ畑が(雨季なので)忙しくても、それは休日にやって、平日はちゃんと職務を全うしましょう!」でした

 

そりゃそうだ笑

 

と思うような事でも、ゆるーいマラウィではありきたり。

職員室なんて常に笑いに溢れていて(仕事して笑)、日本よりもストレスフリーで(ボランティアにとっては別)、貧乏でもそれなりに幸せそうなところはいいところ。でもまあ、このゆるさだと発展は難しいわな笑 学力も伸びないよ笑

 

 

 

さて今回は、前回に引き続き、サイエンスクラブのお話です。

続編を楽しみにしてくれていた方、ありがとうございます!

調子に乗って早速更新です!!

 

学校から徒歩5分、昨年できたばかりのコットン工場に行ってきました!! 

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前回はグループリーダー制がうまく機能していなかったのが課題でした。

なぜかといえば、先生達も、生徒達も誰がリーダーなのかいまいちわからない為、(先生)「リーダーどこ?」、(生徒)「出欠は先生のところにいけばいいよね!」と生徒がわらわらとこちらに群がってきてしまいました。

 

そこで! こんなものを作ってみました!

 f:id:brave-nobles:20170214161056j:plain

 

リーダー用のタスキです。

ちょっとダサい?いやいや、マラウィではこれは超カッコイイとなるはず!

 

これを装着すると

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はい、一目瞭然。ここにはリーダーが二人=グループが2ついる事がわかりますね!案の定、生徒達は勇んでタスキを着けてくれました笑

リーダーの、リーダーとしての自覚も促すこのタスキ。

今後とも活躍の予感です。

 

 

今回のサイエンスクラブの出席率は93%!!(なんと職員会議を超えている!)

前回の77%を越えて行きました。2回欠席除名制度が効いているかな。

 

それでは早速工場内に潜入!!

 

第一工程、このパイプにコットンを吸い込ませます

この工程では、コットンとそうでないもの(葉っぱや、茎など)を分離します

工場内には大量のコットンが

そしてその上で寝そべる社員の方達

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吸い込まれたコットンは隣の建物へ

 

 

第二工程

この機械を通して、種子と繊維を分離します

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こんなに綺麗に分離できました!

 

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種子は集めてオイル(調理用にも使うらしい)にするそうです!

 

あとは繊維を圧縮して、袋に詰めて、、

 

(だいぶはしょりましたが)完成!!となります

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今回の 工場見学は、数学のルエア先生がアポ取りから全てやってくれました。

無償で協力してくれた工場の方達にも感謝感謝です。

 

生徒が楽しんでクラブ活動をしていく反面、楽しそうなのを知った登録期間中に登録をしてこなかった生徒が興味を示し始めました。ごめんな〜と心で思いながらも、歯止めが利かなくなるので断っています。

 

潔く自分がルーズだった事を認めてくれればいいのですが、中には嘘をついてクラブに参加してこようとする生徒が出てきました。きっちり生徒にサインをさせて登録をさせてきたので、確認すればすぐに嘘かどうかわかります。

嘘をついてきた生徒が自分の担当する生徒ならなおさら説教にも力が入ってしまいます。(まだ若造の僕も一丁前に説教なんかしちゃってます、すいません笑)そのルーズさは結局、成績やノートにも現れてしまっていて、なんとか変えてあげたいと思ってしまいます

 

秩序づくりはまだまだ日本人の僕の仕事。徐々にマラウィの先生方にシフトしていけたらと思います。

 

来週はおまちかね、Mr.Yuki(僕)によるサイエンスクラブ!テーマは「水素の捕集」

参加して楽しかったで終わるサイエンスクラブではなく、教科書の知識を確認しながら、理論と実験を照らし合わせる時間にしたいと思います!

こちらの様子は写真であげるくらいにして、、

 

 

次回は、「生徒のノート」をテーマに書こうと思います。

なぜ僕が成績の3割をノート点にしてるのか、なぜ学期に2回のノートチェックをしてるのか、そのことによって生徒に生まれた変化とは、、

 

次回もよろしくお願いします!

 

 

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青年海外協力隊、しいては理科教育という職種に興味を持つ人が増えてくれるはずです

 

2016年度秋募集、理科教育の案件は48件、合格者は12人

協力隊には多くの職種がありますが、理科教育は最も人手不足な職種の一つです

世界中の36校の学校は日本から理科の先生に来て欲しいと言ってくれているにも関わらす、日本はその要望に応えられていません

 

人がよくて真面目、宗教性が強くない日本だからこそできる全国民を上げた国際協力が青年海外協力隊だと思います。

世界でもトップクラスの理数能力を持つ日本だからこそ力を発揮できる職種が理科教育だと思います。

 

学校現場も国際化を!と叫んでる割にはこの現状が変わらないのはどうなんでしょうか?

まさか、外国の先生を呼べば国際化すると思ってるのでしょうか?

 

マラウィで外国の先生をやってみて気付きました

僕にできることももちろんありますが、現地の先生にしかできないことなんてたくさんあります

 

要は、バランスが大切なんだと思います

 

日本は、世界を知った先生がもっと必要だと思います

もっともっと多くの人に、理科の先生として世界に出て行って欲しい

 

言語はなんとかなります

 

心に情熱がある方、是非応募のご検討を!!

 

まずは説明会へ! 

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