KOBA's Classroom ~from the Warm Heart of Africa~

アフリカのマラウィ共和国で活動する、青年海外協力隊 理科教育隊員の活動記録 

KOBA's Classroom vol.19 〜うちの校長と行く巡回校視察の旅 マラウィの教育の今と課題〜

マラウィは暑いです。というか、僕の任地が暑いです。

停電の夜は暑すぎて目が覚めます。

ご飯はちゃんと作らなきゃと思いながらも、暑くてなかなか気が進まない、、

外食もうまく使って、雨が降るまでもう数週間乗り切ります。

 

今年の活動目標である「Cluster INSET(学校群で行う教員研修)を行う」土台づくりのため、クラスターリーダーのうちの校長にクラスター校へ足を運んでもらい、信頼関係を強化しようという作戦を実施しています。

 

うちの校長はシャイな所があり、なかなかクラスター校の学校に行こうとしないので

「校長!あそこの学校に一緒に行こう!!校長、クラスターリーダーでしょ?!」

と促し続け

 

本日、念願の「校長との巡回」達成!

 

車でオフロード片道40分(腰が砕けそうでした)、巡回校の2校へ行ってきました!

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左から、巡回校1の校長、うちの校長(クラスターリーダー)、私

 

というか、遠すぎ、、

クラスター分けたほうが良いと本気で思いました。

 

巡回校1:入るEUからの支援とその課題

 マラウィには先進国からいろんな支援の手が入っています。

日本も教育分野で言えば、教育大学や学校を建設したり、私のような教師を派遣したり、教員研修のシステムづくりをしています。

 

巡回校1にはEUからの支援が入っていました!

現在校舎を拡張、講堂、キッチン、女子寮が建設中でした

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新校舎

 

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講堂予定地

 

そして驚いたのはこれ

 

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PCルーム!!(というか誰がPC教えるんだ?笑)

 

こんなの持ってる学校みたことない!!

 

EUからの支援は「すべてを与える」ような印象を受けました。

日本も学校建設を支援してますが、

さすがにPCルーム(もちろんPC本体も)と製粉機までは支援してないはずです。

 

そして、いろんなことを考えました

 

簡単にまとめると

 

長い目で見れば、この支援は間違ってはないかもしれないけど

 

やっぱりいま支援するなら、

あの分かりにくい間違いの混ざった教科書なんとかすることと、

電卓を使うのやめさせる事じゃないかと思います。

 

これからは、

しっかりと知識を持った層(生徒も、教員も)を増やす事

教育の質を担保する事

 

 

教育大学をこれ以上増やしても、大学側で教えれる人も不足してる

校舎ををこれ以上増やしても、教師が不足してる(し、教師も教科内容を分かってない人もいる)

入学できる生徒をこれ以上増やしても、もっとIQの追いついてない生徒が入ってくる

 

間違った科学知識を持った、計算もまともにできない人材を大量生産して

それは国の発展に繋がるのか?

 

エリートとされるうち学校の高校2年生で、2.5+6の正答率が40%ですよ?

(地方校の中3で正答率5%。それでもマラウィ国内では優秀な人材)

 

発展できます??

 

巡回校2:地方校の現状

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2校目

 

あれ?

生徒がいない

先生もいない

授業もやってない

 

 

なんでも、小学校教育免許の点検が行われてるらしく(ここは中高学校です!)

 

ここの先生たちは中高学校の教育免許を持っている人がいないので

全員点検に駆り出され、授業がなくなったそうです

 

 

悲しすぎる

 

以上

 

まとめ

マラウィの教育を変えるには、やる事がいっぱいで時間がかかります。

それでもあと任期8ヶ月、やれる事を最後までやりきろうと思います!