KOBA's Classroom ~from the Warm Heart of Africa~

アフリカのマラウィ共和国で活動する、青年海外協力隊 理科教育隊員の活動記録 

KOBA’s classroom vol.24 ~自分が帰った後に何が残せるか 言わせてください、うちの学校にはStudy Tripができたんだと!!~

自分が帰った後に何が残せるか。

何が残るのか。

国際協力をやっている者なら誰もが考える事だと思う。

 

草の根外交 と言われる青年海外協力隊は

正直「結果」は求められてはいないと感じる。

だってボランティアだから!国際協力の初級だし!

海外の人が、日本人と友達になって、日本が好きになってくれたらそれでよし!!

 

とは分かっていても、

やはり考える、

 

自分が帰った後に、何が残せるか。

途上国の方々が、自分の足で前に進むようになってもらうのが、

国際協力なのではないかと。

 

これが、なかなか難しい。

とにかく、僕らの思いと、彼らの思いが一致しない。

 

知識量が足りないから勉強会をしようだとか、

時間通りに職員会議を始めないと効率が悪いとか、

 

僕が必要だと思っても、

彼らには、正直、頭でわかっていても本音では必要ないと思ってる。

別に変わらなくても、今までもこれからもやっていけるんだから、楽な方がいいでしょって。

 

無理に押しても、どうせ僕がいなくなったら元に戻る。

相手にどうやらせるか、そしてそれをどう習慣化させるか。

 

2年間を振り返れば、習慣化まで持ってこれた事って、ほとんど無い。

それでも、、

 

ひとつだけ、言えること、

 

うちの学校にはStudy Tripができたんです!!!

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↑Malawi University of Science and Technologyにて

 

去年もやったこの企画、

今年は僕抜き!同僚たちだけで企画、運営をしました!!

 

去年のお話はこちら

brave-nobles.hatenablog.com

 

Private Schoolでやってる学校はあれど

うちの様なPublic Schoolでやってる学校はほっとんどないらしい。

 

なぜできたか、

それは単純に

 

同僚も、Tripに行きたいから笑

 

理由はどうであれ、生徒のためになるような事ができればオッケイ!!

 

 

 

前日のMTG、サイエンスクラブリーダーのムラマ先生が言う

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「バスは朝5時にくるので、みんなは6時に来ましょう、6時半に出発します。」

 

意気揚々とホステルに戻る生徒。

明日の朝、何が起こるかはもうわかっている。

 

 

 

 

翌朝、

僕は同行しないが、見送りのためにちゃんと朝6時に行く。

 

誰もいないと、思いきや、、

 

ムラマ先生がいる!!! あなたはやっぱりできる人。

 

でもまあ、当然、バスはいない。笑

 

 

生徒は、、

来た!!教え子たち2年生。 6:10!!

やるでないか、君たち。2年間教えただけある。

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↑どことなくカッコ良く待つ教え子。

 

 

でもやっぱり、他の学年は来ないわな。笑

 

 

とりあえず、小林は授業準備のため朝飯を食べに家に戻る。

 

 

7時。バスが到着した音が聞こえる。もう一度見送りに。

 

 

 

7:15

ご飯を作ってくれてた女の先生も到着。

生徒が乗り込みf:id:brave-nobles:20180526031441j:plain

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 ↑見送り。自分髪伸びたな。。

 

 

出発かと思いきや、、

 

突然、生徒二人がバスから駆け出す

 

??

 

トイレ? どうした??

 

 

なんと

 

 

お昼に食べる、ゆで卵を忘れたらしい。

 

 

 

どんな忘れ物 笑 

ゆで卵忘れたやつなんて初めて聞いたわ 笑

 

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↑ゆで卵を持って急ぎバスに戻る生徒

 

 

 

7:30ようやく出発。

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嬉しいような、寂しいような気持ちで生徒を見送る。

ああ、やっぱり一緒に行きたかったな。。

 

希望制のこのStudy Tripは大多数が2年間教えた2年生達(僕の影響なのかなんなのか)

前日のMTGで、僕は留守番だと伝えると 

 

なんでなんでなんで〜〜??の嵐(うれしい)

一緒に写真を撮りたかったんだと言ってくる男子生徒も

 

ちがうんよ、僕だって本当は行きたかったさ。

でも、これが国際協力だと思うんだよ。

来年は、本当に日本人抜きで、この企画が続くように

今回は一人でも多く現地の先生に行ってもらって、経験を蓄積して欲しかったんだ。

 

なーんて、生徒に言っても分かってもらえないだろうから。

 

It’s just complicated…

 

しか言えないのはもどかしかった。

 

 

同僚にiphoneを渡し、写真を撮ってきてもらいました。

にしても、Malawi University of Science and Technology、、

なんてキレイなんだ、、(どこの支援?笑)

 別の同僚が MalawiのHeavenだと言っていた理由がわかるf:id:brave-nobles:20180526043546j:plain

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門でかすぎ

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科目長カブラ先生。信頼できる良きパートナー。

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あれほどシャツを出すなと言ったのに、、怒

トム・ペンスロ君、月曜日に職員室にきなさい。

 

まあ何より、無事に帰ってきてくれてよかった。。

 

 

 

今回は、各学年成績優秀者3人(計12人)を学校のお金で招待するという校長の意向もあり

来年タダで行こう!!と意気込み、勉強に励む生徒も増えるでしょう。

 

そしてこんなキレイな、マラウィにはないような大学を見てしまったら

単純な彼らは、きっと第一志望に据え、さらに勉強に励むでしょう。

 

月曜日、Tripの話を聞くのが楽しみです。

 

 

去年、同僚といったStudy Trip

でも実は、みんなそんなのやったことなかったらしい。

やりたいけど、やったことないし失敗したらどうしよう。

そんなところを一緒にやっていく。

そして、次は、サポートしつつも、彼らに任せる。

最後はきっと習慣に。。

 

僕の勝手な妄想で良く解釈しすぎかもしれないけど、、

それでも、今回の同僚達の成功は、2年間彼らと一緒にやってきてよかったなと思えた出来事でした。

 

 

 

帰国まで、残り40日。