KOBA's Classroom ~from the Warm Heart of Africa~

アフリカのマラウィ共和国で活動する、青年海外協力隊 理科教育隊員の活動記録 

Koba's Classroom vol.2 〜協力隊に「教育職」で参加する(個人的に感じた)メリット〜

任地に赴任して5日が経ちました。
ここ2日は日中は停電、電気が復活すると気分まで明るくなります!そそくさとパソコン、携帯、電子機器もろもろを充電!!
 
マラウィの総発電量は日本の1/700程度です。理研にあったような-80度の冷蔵庫なんてとてもじゃないけど配備できないんでしょうね。
発電は水力発電でまかない、産業の8割は農業。乳児出生率は4.4、4人兄弟が基本。窃盗をしたら周りにいる人が、そいつをボコボコに殴る、そんなモラリティを持った国マラウィでの生活も1ヶ月が過ぎました。
 
今回は、前回のアナウンス通り、協力隊に「教育職」で参加する(個人的に感じた)メリットを紹介したいと思います。
 
協力隊の「教育職」には、理科教育、数学教育、小学校教育、幼児教育、障害児教育、青少年活動などがあります。
私はこの中の、理科教育の職種で派遣されています。
 
メリット1ーここでしか会えない方々と出会えるー
マラウィ生活の中で一番幸せを感じる事が出来たのは人との出会いです。
JICAマラウィが特に教育に力を入れているからかもしれませんが、魅力的な方と大勢で会う事ができました。
マラウィではJICAが支援する SMASSE(Strengthening of Mathematics and Science in Secondary Education)という現職理科教育再訓練プログラムがあります。JICA専門家の方を中心に行われているのですが、その方たちがみなさん魅力的です。アフガニスタンで4年間JICA専門家として勤務されていた方、10年以上教壇に立った後ハーバードで教育修士を取られた方など、まだまだお話を伺いたい事がいっぱいあります。
さらに、大阪府教育委員、JICA国際「基礎教育事業支援委員会」委員の小河先生との出会いも格別なものでした。これから「人類史的」な途上国の小学校教育改革に挑まれる先生の活動を間近で見ることができ、かつお手伝いができるかもしれない時期にマラウィに来ることができたのはとても幸運でした。
その他にも、現在アメリカで教育博士を取るための論文を書かれている方がJICA事務所にお見えになったりと、教育に情熱を燃やす方が大勢います。
日本人に限らず、前回紹介したマラウィアンの友人や校長先生との出会いもとても嬉しい出来事でした。
 
国によっては国際NGOやNational Bankなどと共に仕事ができる場所もあるようで、協力隊で世界に出れば、そこでしか出会えない方々と出会えると思います。
 
メリット2ー世界に飛び出す教師仲間ができるー
協力隊の面接に合格すると、70日間の派遣前訓練に参加することになります。そこで出会う「教育職」の同期達は教育に熱く、海外に興味のある人が多いです!彼らと「教育」について語り合った時間はとても充実していて、これからもずっと仲良くしていたいし、協力隊が終わってからも日本や世界の教育を良くしていく仲間として人生を歩んでいきたいと思っています。今でもラオスに、ケニアに、ザンビアに、ウガンダに、ジンバブエにとそれぞれの任国で頑張っている仲間がいると思うと力が湧いてきます。そんな仲間に出会えるのも協力隊だけ!!
 
 
メリット3ー「教育職」は自由に使える時間が多いー
マラウィの学校は3学期制です。サイクルは日本とほぼ同じですが、9月から新学期が始まります。
マラウィに部活はありません。つまり、夏休み、冬休み、春休みは先生達はお休みです。(校長先生、教頭先生はよくオフィスにいますが)
「教育職」の隊員は他の職種にはないこれらの長期休暇があります。この時間を任国外旅行に当てるのもよし、授業準備に当てるのもよし、趣味に使うのもよし、分科会活動に当てるのもよしです!多忙を極める日本とは大きな違いなのです。日本で多忙を極める先生方にとっても、人生に一呼吸おく充実した時間になるのではないでしょうか。
 
 
以上3点、個人的に「教育職」で参加するメリットでした!
 
僕が受けた27年度春募集で、理科教育の要請は40件ありました。40人の応募者があり、通過したのは20人。
数学教育も同じような現状だと思います。
半分の他国からの要請に日本は答えることができていません。
個人的にはもっと多くの人に、教育職で協力隊に応募して欲しいと切に願っています。
それはきっと、途上国の子達のためであり、グローバル化の渦中にある日本の教育のためでもあり、日本と他国の友情を培い平和を築くためでもあると思います。
 
 
9/5には学校が始まり、僕の活動もいよいよ本格化していきます。
9/17には日米学生会議の友達とコラボした歯科学のopen schoolを企画中、僕のやりたいプロジェクトの1つである学校図書館の充実もNational Liblaryとコラボしていこうと画策中!理科室の掃除もしたいし、三味線も始めたいし、マラウィの大学にいってみたいしとやりたいことはたくさん。
やりたいことはなんでもできるのは、協力隊全体の魅力だと思います。
 
それでは明日は、ウォッチマンのお宅訪問と一緒に教会へ行ってきます!
 
 
次回は、マラウィの教育事情について書こうと思います!
Tionana!
 
 
〜写真〜
 
僕の家。一戸建てです。学校の敷地内に職員住宅があり、ほとんどの先生はこのような職員住宅に住んでます。3DKです。
 
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学校の教室です。僕の学校は伝統ある雰囲気が漂います。
 
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今日の街中での出来事。ライン際のペテン師に出会いました。
 

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子供達は水運びのお手伝い中
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これは何をしてるか分かりますか?
答えは、服のセリです。価格は基本的に200MKから。見てるとなんだか面白い。
目立ちたがり屋には憧れの職業かも
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先日、先輩隊員の学校で模擬授業をさせていただきました!
言語が英語になっても、生徒がアフリカ人になっても、教壇に立つ喜びは変わりませんでした!
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